VPIはこれまで複合材料成形で課題とされていた多くの問題点を解決するために考えられた成形法です。
・より品質の安定した製品を継続して製造できる方法は?
・作業現場の環境改善を進められないか?
・製造過程での材料ロスを減らす方法は?
このような課題を図るための新たな選択肢の1つとして多くの企業に採用されています。
英国に本拠を置く「Alan Harper Composites社」は、FRP成形用のバキューム・フィルムに求められる気密性・柔軟性・耐久性などを兼ね備えた専用のシリコーン樹脂「VBS-26」を開発し、ユニークな「セルフ・シーリング機能」を生み出すことによって、FRPの新時代を築く『VPI(Vacuum Press Infusion = 真空プレス・インフュージョン成形)』を考察しました。
シンプルさを追求する『VPI – 真空プレス・インフュージョン成形』は、フィルム・インフュージョンの先を行く新しい技術でありながら、莫大な時間と導入コストを要するRTM・L-RTMをも凌駕する成形法として、また伝統的なハンド・レイアップ、スプレー・アップ成形からの移行にも広く道を開き、今日のスタンダードになっています。